彼女は心に愛を飼っているらしい




僕がそう言った時、5限目の終了を知らせるチャイムが鳴った。


彼女が席に戻る時、さぞガッカリしたとでも言いたげな顔をしていたので、僕はなんとも言い様の無い不快感に襲われた。


初めからないと言っているのに、勝手に期待して、なんでそんな顔されなきゃいけないんだ。


残りの時間はそんなモヤモヤとした気持ちを抱えながら終了した。



HRが終わると同時に僕がカバンを持ち歩き出す。しかし、今日は後ろから後を付ける足音は聞こえない。


ガッカリして、興味が無くなって、一緒にいることをやめる。


ああいつぞのあの時と同じだなと思った。
慣れている。静けさにも、孤独にも。


僕はゆっくりと帰りの道を歩いていると、いつもは目に入らない公園が目に入った。


学校の登下校する道の横にある大きめの公園。


そこは木や芝生が生えているだけで遊具やベンチなどは何もない。犬の散歩コースと言ったところだろうか。


大きく山のように盛り上がった場所が中心にあり堂々と姿を見せていた。


僕はその場所を目指して歩き出す。

身に馴染まないモヤモヤを捨ててこようとてっぺんを目指した。


下からでも目に見えるくらいの山なので、斜面は角度が鋭いものの、少し歩くだけで頂上についた。


そこから景色を見つめれば、オレンジ色に染まる夕焼けが顔を見せていた。