僕は医者になる。引かれた道をただ進めばいいんだ。見えない道は自分で作らなきゃいけない。
怖くて、不安定な道なんだ。そう自分に言い聞かせると心はほっとしたーー。
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春といえどもまだ外の風は冷たい。
暖かい日差しが教室を差す中、窓は閉めきられていてむわっとする。
空気が悪い。
そんな中、僕はひとりコンビニで買って来たお弁当を開けた。
今日から始まった授業は、予習をしていたお陰か問題なくついていくことが出来た。
2年になったら一気に授業についていけなくなるなんて聞いたものだけど僕には全く問題なかった。
もっとも、今やっていることについて行けないようじゃ、父の言うように”医者になんかなれない”んだろう。
割り箸を割り、備え付けのサラダを食べようとした時、目の前からイスを引く音がした。
「一緒に食べよう~」
また出た。
雨宮みこと。
僕はうんざりした顔で彼女を見つめる。
朝は大人しくしていたものだから、僕の昨日の言葉が効いたのかと思っていたけど、とんだ勘違いだったらしい。
僕の前の机をイスごとこちらに向けると、くっつけて席に座った。


