プラネタリウム

「いってきま〜す!」

軽くお母さんにそう声をかけると、行ってらっしゃいとリビングの方から声がした。その声と同時に玄関を閉めると、軽い足取りで学校へと向かう。5月、少し暖かくなってきたその気候が、私の気分を幾分か上げる。


「柚葉!」

急に後ろから声をかけられ、びっくりしながら振り返ると、赤茶のロングの髪の毛を風になびかせながら小走りで近づいてくる人影。

「麻衣!」

私が高校に入って一番最初に仲良くなった子、麻衣。身長163センチとやや高めで、スタイルがとてもいい。可愛い系というよりは美人系の顔立ちをしている。切れ長の奥二重、すっとした鼻筋、血色のいい唇。私の身長が148センチとなかなか小さいから憧れでもある。

「ねぇ〜数学の宿題やった?あの範囲全然理解できなくて!ニッシーの教え方が悪いよね〜」

ニッシーこと西島先生は、数学の先生。30代後半あたりのすらっとした先生だ。

「一応やったけど解けてる自信ない。」

そんな会話をしながら徒歩15分。星城学園が見えてきた。