「んー。」
身体を伸ばし、すりっぱをはく。
(変な夢……。)
ウトウトしながら階段を
おりていくと……。
グシャ
変な音が足元からする。
見ると、隼也が寝転んでいた。
それを六花は容赦なく、踏んでいる。
「………。
幻か…。」
そのまま気にせずリビングへ、向かった。
「おい。」
すごく怒っている様な声が聞こえた。
「なに踏んでんだよ。」
目の前にいきなり隼也が現れた。
「きゃぁぁぁぁっ」
びっくりしてビンタを
何発もくらわせてしまった。
「あのなぁ。」
隼也はすごく怒っていた。
「隼也がいきなり現われるから
いけないんでしょ。」
「でも、殴るこたねーだろ。」
「だから、こうやって、包帯まいて
やってんじゃない。
……出来たッ。
包帯を巻き終わったら、
隼也はいった。
「巻きすぎじゃねぇか?」
ほっぺには必要以上にぐるぐる巻にされた、
包帯があった。
「絆創膏でいいのに……。」
ブツブツ隼也は言った。
すると、母が起きてきて、
「朝から仲がいいわね〜。
六花ちゃんと、隼也くん。」
その声を聞いて、2人は否定をした。
「あ、そうだ。
今日から隼也くん、六花ちゃんと、
同じ学校通うことになったから。」
「えっ!」
六花は嫌な予感がした。