そーいえば、この子たちの名前を聞いてなかったな。
いや、そもそも名前では呼ばれていなかったな。
んー、つけちゃってもいいかな?笑
何がいいかなぁ〜
そんな呑気なことを考えていたら、またしても横から先日の女の子が話しかけて来た。
「あ、目、覚めた?
気分はどう? もうだるくはないとは思うんだけど……」
と、心配げな表情でこちらを見てくる女の子。
確かに、女の子の言う通り、先日よりは全然体も楽になった。
「うん、大丈夫。」
そう答えると、安心したようで、また、あのマシンガントーク並みの言葉が返って来た。
「あぁ〜、よかった〜。
もう、ここに運ばれて来たときは本当に戸惑ったよ〜
なんたって、あの悪魔と戦っとんでしょ?
しかも魔法を使わないで、刀だけで‼︎
普通は殺されてもおかしくはなかったし、
まぁ、フィーリアスがいたからってのもあるだろうけど、
とにかく、肋骨は何本も折れてるし、傷口からは血がタラタラ出てきてたし……」
おぉ、まず突っ込ませて?
悪魔ってマジなの?
そして、フィーリアスって誰?あの男の子?
しかも、血出てたの⁉︎ 私‼︎
「あぁ、ごめんね?
私すぐに1人でバババーってマシンガントーク並みのことしちゃうからさ、他人を置いてっちゃう癖があるんだ。
えへへ〜笑
まぁ、気軽に話してよ。
これから、よろしく‼︎」
わぁお、めっちゃ可愛いんですけど。
しかも、照れ笑い的なやつ?
もう、お人形さんみたいで、全国の男子がこの笑顔を見たら、もう、ヒィヒィ言ってるね。
「大丈夫だよ。
いろいろ看病してくれたんでしょう?
ほんと、ありがとうね?
これからよろしく。
ところで、ツィアンスと、この子たちの怪我はもう大丈夫なの?」
と私が聞くと、驚いた顔をしてこちらを見る女の子。
「本当に、自分よりもこの子たちが大事なんだね〜。
いいなぁ〜、そーゆーの。
ヒーローみたいで憧れるよ‼︎
この子たちの傷は、貴方ほどじゃなかったから、もうバッチリ治ってるよ‼︎」
それを聞いて安心して、つい、
「よかったぁ〜」
と、笑みがこぼれる。
「この子たちね、貴方が寝ていた2日間ずっとそばを離れなかったの。
寝る時もこんな感じでね。
特に、この女の子は、ろくに食事も取ろうとはしなくてね、2日間だけだけど、本当に苦労したよ。
よほど心配していたんだろうね。」
それを聞いて、驚いたし、私は嬉しかった。
今まで、そんな風に心配してくれる人はいなかったし、
今までこんなに誰かを守ろうと必死になったことはなかったからだ。

