「ひ、ひすいっっ‼︎‼︎」
ツィアンスの声がする。
そこで、はっと我に帰る。
そこで目にしたのは、さっき倒した狼たちが、今まであった黒くて、毒々しくて、禍々しいオーラがなくなり、その大きかった体も無くなっていたのだ。
その代わりにいたのは、茶色くて、小さい、可愛い子犬が眠っていた。
いや、狼っぽかったし、子狼か?
まぁ、いいか。
翡翠は、2匹を抱き上げる。
「か、かわいい……」
よく見ると、全体的に茶色だが、
1匹は、右耳と尻尾が白く、
もう1匹の方は、左耳と尻尾が黒である。
抱き上げても尚、スヤスヤと気持ちよさそうに眠っている。
「あ、ツィアンス‼︎ 今降ろすね‼︎」
翡翠は木の下にまわる。
そして、子狼2匹を足元に降ろす。
「よし、飛び降りてきて‼︎」
戸惑いながらも、目を瞑り飛び降りるツィアンス。
「っ、‼︎」

