孤高のラプソディー




「っはあぁぁっ‼︎‼︎」


片方の突っ込みを避けて、もう片方の方が突っ込んできたところに、タイミングよく刀を振り落とす。


「ッキャャャンッッ‼︎‼︎」


痛々しい鳴き声が響き渡る。


刀を振り落とされ、まともに食らった獣は、その場に倒れる。


全然ピクリとも動かない。


しかし不思議なのが、血が全然出てこないことだ。


「ゥオォォォォォォォォンンッッッ‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎」


それを見たもう1匹が遠吠えをする。

まるで、仲間の死を、悲しんでるかのようだ。

いや、きっとそうなんだろう。


さっきとは比べ物にならないくらいの速さで、こちらに牙を剥いてくる。


「っ、くぬっ‼︎‼︎」

スレスレで突進をかわす。


すると、休む間も無く、またこちらに突進を仕掛けてくる。


まずい、なんとかしなくちゃ‼︎

正面から来る獣に、構えを正して、


「っ、やあぁぁぁっ‼︎‼︎‼︎」

突きを、繰り出す。


すると、見事にヒットして、首を貫通する。

「ッキャゥンッ‼︎‼︎」


獣はその場にどさっと倒れ、少しの間もがいていたが、動かなくなった。


こちらも血が出ない。

しかし、今の翡翠にはそんなことを考えている余裕はない。


心の中がグチャグチャになっている。


「っうわあぁぁぁぁぁぁっっ‼︎‼︎‼︎‼︎」

やってしまった…

殺してしまった…



今の翡翠には、後悔の念しか残っていない。