すると、透明に近かった刀の色が、少しだけ色を持ち始めた。
青と緑の間ぐらいの色だ。
しかし刀は今尚、透き通る綺麗な色だ。
本物の刀なんて初めてだよ‼︎
竹刀より全然重い…
でも不思議と、今までずっと使ってきた竹刀を持っているかのようだ。
一度、鞘から刃を少しだけ覗かせてみる。
とっても綺麗だと思った。
「ツィアンス‼︎
私が戦っているうちに、逃げられそうだったら頑張って逃げて‼︎」
すると、ツィアンスは、驚いた目で、
「そ、そんなの、無理で…」
最後まで聞かずに翡翠は木の上から飛び降りる。
「っ、よっと‼︎」
よし、着地成功‼︎
さぁさぁ、楽しもうか。
鞘から刃のついた刀を、少しぎこちないが抜いて、剣道をやる時のように構える。
「さぁ、かかってきな‼︎」
「グルルルルルルッッッ‼︎」
その声を合図に、2匹同時にこちらに攻めてくる。
まずは、1匹ずつだ‼︎
この時翡翠は思っていた。
もしこの刀が現代残る刀と一緒なら、この獣を殺してしまう。
でも、さっきのツィアンスの刀の出現や、森を歩いていた時に見た植物を見てもそうだが、きっと、この世界は今まで私が住んでいたところとは違う。
その自信があった翡翠は、きっとこの刀も普通とは違うことを願った。
この子たちの声を聞いていると、何かに操られているみたいで、
;苦しい…; 、 ;助けて…;
そんな感情が伝わってくる。
きっとこの子たちは、操られているんだと思った。
だから、私はこの獣を助ける‼︎

