しかしその刀は、なんとも言えない色をしていた。
一見すると白にも見えるが、よく見ると、透明のように透けていて、赤橙黄緑青藍紫のようで、安定していない色である。
刃渡りは、80〜90cmくらいだろう。
「こ、のかたなは、〝無零の刀″。」
と、女の子は言う。
「無零の刀(むれいのかたな)?」
それを鸚鵡返しに言う翡翠。
「無零の刀と、は、まだなにいろにもそまっていな、いかたなのことです。
かんたんにいうと、かたなのあ、かちゃんみたいなのです。」
「刀の赤ちゃん……」
そんな刀が、この世にあったのか?
初耳だ…
まぁ、日常で刀なんて身近にないから知らないのが普通なのか?
兎に角、すごい刀ということは翡翠から見ても、一目でわかった。

