儀式を行う人数は四、五人程度必要らしい。
 教室に戻ったK君は近くにいた友人二人に相談を持ちかけた。
 彼らはもちろん参加することになった。
 中学三年生という何でも興味を持つ年齢だったし、元々そういう話が大好きな友人たちなのである。
 すると、たまたま横で聞いていた二人の女子が興味を持ってきた。
 どうやら彼女たちもそれに参加させて欲しいらしい。
 K君は二つ返事でOKを出した。
 なぜならその中の一人であるAさんは彼が好きだった女の子だったからだ。

 これで五人のメンバーが揃った。
 必要なのは蝋燭と机。
 蝋燭は理科室から持ってくればいいし、机は教室にいくらでもある。
 すぐにその日の放課後に実践することになった。