その話の名前は『守護霊様』。
 守護霊とは人それぞれの背中の後ろについている霊であるらしい。
 それは時にその人を守ったり、時にその人に助言を与えたりする。
 そして『守護霊様』というのは、ある儀式を行うことによって、守護霊を現世へと呼び出して様々なことを教えてもらうというものだった。
 たくさん本を読んでいるK君にとっては、これは他にもいろんなことを知るチャンスだった。
 それに彼は守護霊というものがどんなものなのか興味があった。
 早速、彼はこの儀式を実践してみることにした。