守護霊様【短編】

 その内容はK君にとって、非常に衝撃的なものであった。
 今まで聞いたことのない怪談の数々。
 恐怖やおぞましさを通り越して、神聖さや荘厳さすら感じさせられる。
 中学二年生である彼はその感覚を理解できなかったが、確実にそれは感動と呼ばれるものであった。
 やっぱり読めないことも多かったが、ラッキーなことにその本には挿し絵が多かった。
 世にも恐ろしい様々な化け物が描かれている。
 けれども彼はそれすらも自然に受け入れられた。
 彼は完全に本の虫となっていた。
 まるで貪るようにその本を読み進めていった。
 そして、それを三分の二程読み終わったところで彼は一つの話に興味を持った。