ここからは憶測なのですが、もしかしたら五人は守護霊様を見たのかもしれません。

では何故、彼らの目の前に現れたのか。

 多分、守護霊様は元々いた世界に帰りたかったのかもしれません。
 儀式は守護霊様を呼び出すところで、彼らが手を離したことで中断してしまいました。
 勝手に呼び出されて、結局何もないままほっとかれたら誰だって怒りたくなりますよね。
 だからきっとお仕置きの意味を込めて、五人の前に姿を現したのでしょう。
 結果的に彼ら全員が死んでしまいましたけど。
 それらは本当に事故や自殺だったのか、守護霊様が直接手を下したのかは分かりません。
 けれども、どちらにせよ守護霊様は自分自身の意思で彼らの目の前に姿を現しました。

 それでは望み通り、守護霊様は帰ることができたのでしょうか?

 それは誰も知りません。
 呼び出した五人がすでに亡くなっているのですから、聞くこともできません。
 ただ、もし帰れていないのであれば今でもこの現世をさまよっているはずですね。
 自分を帰せる人物を探すために。

 ほら、あなたの後ろに『守護霊様』が憑いてるかもしれませんよ。