「次の解説者には、熱帯魚水槽の名脇役、ヤマトヌマエビさんをお呼びしました」

「よろしくです。
あ、あの~、ウーパーさん、ズイブン丸々としてらっしゃいますね。
お腹が地面にくっついてらっしゃいますが」

「いやお恥ずかしい。
ダイエットしなくちゃと思ってるんですよ」

「そ、そうですか・・・・・・」

「ところでヤマトヌマエビさん、一般のご家庭には馴染みがないお名前ですね」

「ええ、まあ。
金魚さんやカエルさんに比べてイマイチ馴染みのない点では、ウーパーさんと一緒ですね」

「一緒に頑張りましょう」

「ただですね、我々は熱帯魚や水草を部屋に置くようになると、大変重宝されるんです。
コケで汚くなった水槽をキレイに掃除しますからね。
たまに水草までかじってしまって、怒られることもありますが」

「はは」

「その点、ウーパーさんたちはキレイな水草を食べちゃうこともないですよね」

「そうなんです」

「もっとも、ウーパーさんは水底を引っかき回して水草なんか抜きまくっちゃうみたいですけど」

「・・・・・・・・。」

「せっかくキレイに植えてあってもメッチャクチャにされてますよね。
せっかくの癒しの空間も台無しです」

「・・・・・・・・・・・・・・・・。」

「水草との相性が難しいというのは、キレイな水槽を求めてる方にとっては致命的──・・・・・・」

 ☆

「・・・・・・ ヤマトヌマエビさん? どうされました?
ヤマトさん?

どうやら脱皮の時間だったようです♪」