淡 片 想 ( あわかたおもい )



でも、こんな上原でも

凪咲のことだけは本気みたいなんだよね。

調子に乗ってるように聞こえるけど、

ちゃんと緊張してるみたい。


「おはよう、上原くん」


恥ずかしそうに凪咲がいうと、

それを聞いた上原はさっきとは

全く別人のように

顔を真っ赤にして俯く。