それでも諦めきれなくて。

「助けて頂き、ありがとうございました
そのうえ、こんなに泣いちゃってスミマセン…」

彼は一瞬びっくりしたようだけど

「いえいえ
君が無事でよかったよ」

「もう大丈夫?」

そう聞かれ

「はい!おかげさまでもう大丈夫です」

そう応えると彼は微笑み

「そう、よかった
じゃあ、俺は部活があるから戻るね?」

「はい、本当にありがとうございました」

そう言うと彼は体育館へ戻って行った