「あれえー?
俺っちのこと知らない感じ?覚えてない?

決闘の時に審判やってたんやけど…」



「確か昨日アリシアに決闘を申し込まれたときに味方してくれた…?」


「おおー
そっちかいな!どっちにしろ覚えとってくれたんやなー

味方といっても、やめた方がええっていっただけやけど」


「あのときは助かったアウェー感すごくて…」


「あはは
そりゃなあ…

アレシアって結構有名なんよ

……その顔じゃあ知らないっぽいなあ


クレイオスは出身は一般やろ?」


「それは庶民ってこと?」


「まあ、そうや。アテナにはいる生徒は貴族が半分を占めとるやろ?

それは知っとるか?」


「ああ、だから、庶民の俺が気に入らないってことか」
頷いて、答える


「半分正解や
アレシアは負けず嫌いで有名なんよ

やから、クレイオスが貴族やったとしても、決闘は申し込んどったやろーな

貴族は自分よりも上には絶対ケンカは売らん

けど、アレシアは中位貴族やでな

クレイオスはどんまいやな、ある意味目立っとるから」
パチン、とギルバートはウインクした