「ちょっ、、茉優 ──…!」
時既に遅し。
止めた時にはもう背の高いイケメン双子が目の前にいました。
「はじめまして!奇遇ね、あたし達も双子なの
。双子同士仲良くしましょう?」
そう言って、イケメン兄弟に可憐に挨拶する茉優の後ろに隠れることしかできないわたし…。
なんで入学初日からこんなことになってんの…
内心呆れながらも、わたしよりはるかに背が高い双子たちを隠れながら見上げる。
ほんとにイケメンだなあ。
「えっ!まじ!?君らも双子なの!?しかもめ
っちゃ美人ちゃん達じゃん!!」
そう言ってきたのは、いかにも明るい人柄そうなハニーブラウン君。
「わたしが姉の小森茉優!よろしくね!
で、こっちが妹の……って、アンタなに隠れ
てんの。」
「…わっ!!!」
そう言って茉優に強引に背中から引っ張り出されたわたしは何とも色気のない声が出たもので…
「い、妹の小森彩優ですっ…! よろしくお願い
、します…。」
人見知りのせいでだんだんと声がちっちゃくなっちゃった…。
