「どうして私が彩優だって分かったの…?」
今まで、私と茉優を見分けられるひとはなかなかいなかった。
でも……このハニーブラウン君、さっきから彩優ちゃん彩優ちゃんって呼んでくるよね…?
「あー、なんとなく?まあそりゃ双子だし、アユマユたしかにそっくりだけど…。なんつーの?オーラ?雰囲気?よくわかんねーけど似てるけどやっぱ違うよ、2人。」
オーラ?雰囲気?
わたしと茉優が違う…?
そん、なの
初めて言われた…。
「…ハニーブラウン君は、超能力者なの…?」
こんな私たちを見分けるなんてもしかして、と思って聞いてみると
「アハハハハハハ!!!!」
ハニーブラウン君、またもや大爆笑。
わたし、そんなに変なこと言ったかな?
「ちょッ…!彩優ちゃんつっこみどころありすぎッ…!!!あー、まじおもしれー」
ちょっと笑いすぎじゃない?
お腹痛そうだけど、大丈夫かな?
申し訳なく思っていると
「まず、その"ハニーブラウン君"ってなに?それからオレは超能力者じゃありません。真顔でそんなこと言い出すからめっちゃ笑っちゃったよ。」
なんて、まだちょっと笑ってる…。
よかった、超能力者だったらどう接そうかと思った。
心の中とか読まれてそうで、怖いもん。
