「あれ〜!!!アユマユじゃん!!!!同じクラスなの!?偶然〜!!」
─── あろうことか、とんでもないハイテンションでまたしてもイケメン双子たちが私たちの目の前に現れた。
(はっ…?いや、え?)
嘘でしょ。
嘘でしょ。
もう関わることもないと安心しきって遠い存在だと思い込んでいた彼らの登場に動揺を隠し切れないわたしの隣で、
「えっ!!!藍斗くんと唯斗くんじゃ〜ん!!やったあ!!よろしくねっ!」
なんて、語尾にハートがつきそうな勢いで喜んでいる茉優。
そして当たり前のようにわたしの隣に座った、ハニーブラウン君。
「え…?」
「オレの隣、妹の彩優ちゃんだ!!妹弟どうし仲良くやろーぜ!」
は…?隣?
「ッええっ!!!!?」
終わった。
終わった。
終わった終わった終わった。
こりゃーもう女子様たちに妬まれるよ、うん。
グッバイ私の平穏な学校生活。
「ーー、ーっ!、…なあっ!!」
「ひゃわぁい!?」
ひとり黙々と考えていたせいで、話しかけられてたの全然気づかなかった…。
「なに、"ひゃわぁい"って…ッ…!
彩優ちゃん、おもしれー!!!!」
思わず出てしまった変な声に、思いっきり笑ってる私の目の前のハニーブラウン君。
あれ…?
てか……
