まだ、彼は寝室から出てこない。
いつもだったら、もうとっくに起きているはずなのに。
きっと、窓の外を眺めて雛子を思い出しているんだろうな。
だったら、あたしはそれを邪魔しない。
したくないし、できない。
だから、あたしは待つの。
彼が出てくるのを。
彼が、雛子の代わりじゃない『あたし』を求めてくれる日を。
そんな日が……永遠に来なくても。
いつもだったら、もうとっくに起きているはずなのに。
きっと、窓の外を眺めて雛子を思い出しているんだろうな。
だったら、あたしはそれを邪魔しない。
したくないし、できない。
だから、あたしは待つの。
彼が出てくるのを。
彼が、雛子の代わりじゃない『あたし』を求めてくれる日を。
そんな日が……永遠に来なくても。

