「では、解散!」
かっきー先生の声でみんなが帰る準備を始めた。
途中で色んな人からツッコまれたり、いじられたけれど、みんないい人そう。
優馬の事とかも聞かれたし、
優馬の周りにも人が来ている。
やっぱり言わなければ良かったのにな、優馬。
「夏希!○○方面だったら一緒に帰ろ!」
「うん!同じ方向だからいいけど、優馬も一緒だけどいい?」
「おっ、幼馴染みさんですか!
いいですぜ!」
ゆいちゃん、キャラ破壊してるよっ
それから優馬にOKを貰って外へ出た。
「熊川君と夏希はいつから一緒にいるの?」
「生まれた頃...からですかね」
「えぇ!?それからずっと一緒?」
「うん!そうだよ〜、、、でも、まさか引っ越し先も同じ所だとは思わなかったな...」
「この街には住んでなかったの?
だから、見たことない顔だったんだね〜
てか、引っ越し先が同じってどういうこと?」
私はゆいちゃんに今までのことを話した。
興奮気味で話したので伝わったかは分からないけれど...どうかな?
ってゆいちゃん!どんな目で見てくるの!?
「夏希!それは運命だよ!熊川君を大切にしなきゃ!!」
「運命って...ふふっ言い過ぎだよ!これはたまたまだよ!ね?優馬」
「さぁ?僕には分かりませんよ」
「あっ!ここ私の家〜!ケーキ屋さんなんだ」
「え!?そうなの?今度食べに来たいな」
「いいよ!来てきて!半額にしてあげるよ〜
じゃあ、またね!!」
「「さようなら」」
優馬と私はゆいちゃんに手を振って歩き出した。
「ゆいちゃん...いい子!笑ったら抜群に可愛い!!」
「そうですね」
!?...優馬が!あの優馬が!
ひ、人のことを褒めた!?
「怖...」
「声に出てますよ?僕が人のことを褒めるの珍しいとか言ってるんでしょう?」
「っは!?何故わかったの!?」
「何年も一緒にいると分かりますよ...流石に。」
「私は分からないもん...」
「夏希には一生無理ですよ。僕の思考は読めないでしょう」
「むー...優馬のバカっ!」
「僕はバカじゃないですよ。あなたよりは」
「アホっ!早く家帰って部活行くよ!」
「アホでもないですが...わかりました、早く帰りましょう」

