私と君は幼馴染み




「おはようございます」

他愛もない話をしていたら優馬が制服に着替えて降りてきた。

優馬と私は紛れもなく同じ学校。
そうだとわかった時、
私がものすごく喜んでた事を思い出した。


「優馬〜、ホットココア!」

「はい」


優馬のホットココアは格別に美味しい。
だから学校がある日は優馬に頼む。

中学校からずーっと続けている。


やっぱり、優馬は制服似合っててカッコイイな


さっきの胸の不動脈も収まり、健康な状態。


「夏希、できましたよ」

「あっ!ありがとう優馬」


「一緒に今日の朝ごはん!
このサンドイッチは夏希ちゃん家から貰いました!」


みんなで机を取り囲んで「いただきます」と一言。



みんな美味しいって食べてくれたから
後でお母さんに報告しなきゃ!



ゆっくりしてた時間もすぎ、学校に行く時間になった。

「優馬、学校までの道のりは?」

「推定15分前に出ると良さそうですね」

「じゃあ一応五分前に出よっか?」

「そうしましょうか」

今の会話は数学が得意な優馬にしかできない凄技。


「もう、出た方がいいと思うわよ?」

優馬の髪を整えてた私に優馬ママがそう言った。


「では、行きましょうか」

「じゃあ行ってきます!」

「今日は昼食の前に帰ってきますので、待っててください」


「はーい。待っとくね、じゃあ優馬と夏希ちゃん!高校頑張ってね!」


「はい!ありがとうございます」

私が答えて優馬が少し口元を緩ませる

ドアを開けて外に出ると日差しはさっきより強まっていた。


「暑いね...ってか、私のバッグ!いつの間にか持ってる!!」

「いつもやってるのに毎回突っ込んで来ますね?そんなに嫌ですかバッグ持たれるの」

「あの...嫌っていうか...は、恥ずかしい?」

普通にしてるだけでも暑いのに
私の顔の熱は収まりそうにない。


「もうっ言わせないでよね!」


「ハハッ......可愛い((ボソッ」

笑い声は聞こえたけど、最後なんて言ったのかな?


聞いてみたけど答えてくれないし...
まあ、いつもこんな感じだし一々怒らないけどね。