外に出ると真夏の太陽が私を睨みつけていた。
「暑い!早く優馬の家に...」
って思ったんだけど...優馬の新居の家にピンポンするって結構度胸いりますね...
__ピンポーン
「はーい?」
「あ、あの!優馬...起こしに来ました!」
「あら、夏希ちゃん?待ってたわよ〜入って頂戴!」
鍵を開けてくれたのかドアはすんなり空いた。
「「おはよう、夏希ちゃん」」
「おはようございます!」
優馬ママと父が挨拶をしてくれて少し話し込んだ。
その間にサンドイッチも渡して「ありがとう」答えてくれた。
「では、優馬起こしてきますね?」
「いつもありがとうね!
高校でも来てくれて嬉しいわ。入学おめでとう!」
「いえいえ!週間になってて...なくなったら寂しいので大丈夫ですよ!」
「小学校の頃から起こしに来てたもんな...本当ありがとうな」
優馬父にも言われるとは思ってなくて
笑顔だけ返して優馬の部屋へと向かった。
...この前、優馬の部屋行ったから、ここであってるはず!
__コンコン
中から返事はない。
やっぱり、寝てるよね。
__ガチャッ
ドアをゆっくり開けると案の定優馬は寝ていた。
いつもかけているメガネを外し、少し顔も穏やかになる。
優馬の寝顔は可愛くて好き。
でも、そんなこと本人には言わない。
優馬は可愛いって言われるのが嫌らしい。
「優馬〜?朝だよ」
そういう言葉をかけながらカーテンを開ける。
「んっ...夏希?.....」
少しの間ボーッとして
メガネをかける。
「おはようございます」
「おはよ〜」
いつも夢から現実に戻るのに少しの間ボーッとしている優馬。
やっぱり、可愛い。
「...今日から入学式ですね。制服...似合ってます」
いつもは硬い表情を緩めて少し笑ってくれた。
「..っ...うんっありがとう!じゃあ私は下に行くから優馬着替えといでねっ...!」
急ぎ気味で部屋から出た私は胸を抑えた。
「何、今の」
心臓が不定期な脈をしている。
と、取り敢えずリビングへ行こう。

