「覚えててくれたの?嬉しいな」


「っ、いい加減にしろよ。」


今までにないくらいの恐ろしい顔で茉莉ちゃんを睨みつけていた。


「っ!?」


「これ以上近付くと......命はないと思えよ」


っ......!


羅稀少し様子がおかしい。


キラリと光る目で茉莉ちゃんを見つめているその姿は狼男そのものだった。


「うっ...ぅ」


その姿に怖くなって茉莉ちゃんは泣いて逃げ出した。