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午後6時45分。
ポットの回収を約束しているのは午後7時。
エレベーター利用時間を含めた余裕を持って考えれば、もう店を出ていかなくてはいけない。
エプロンを外してミラーで身だしなみを整え、取れかけていたリップを塗り直したところでため息が出た。
だって、またあの人に応対されたらと思うと。
「……上坂くん行ってみません?」
「いつきちゃーん、今の状況わかって言ってるー?」
「ハイすみません言ってみただけです」
上坂くんは左手でホットサンドが乗ったプレートをトレイに乗せ、レジから渡されたオーダー表を右手に目を走らせている。
いつもヘラッとしてて軽くて若い子だけど、私より2年も長く働いている先輩だ。

