【広場に居るらしいからこっちだ。】


言われた通りに進むとその人は居た。


「ちょっと、お母さん!
本当に見えて動いてない!?」


「なぁ〜んで分かるのぉ?」


近くに居る双子の女の人はその人の娘。


「まぁ、目隠しまでさせといて
まだそんな事を言うの?」


黒い目隠しを外し、その瞳が開かれる。


いつ見ても綺麗なオッドアイだ。


その人こそ心強い味方であり、
『嵐王』を改心させた張本人でもある。