「暴走族では、情報のダミーを
幾つか用意するのが鉄則ですからね。

『朱雀』もないとは限りません。」


「しかも、あっちには日本一のハッカーが居る。
…チッ……俺らのスキルじゃ解けねぇ。」


確かに『俺ら』じゃ無理だ。


【だから、あの人に頼みたいと思ってる。】


「えぇ〜!?」


「あの人にですか!?」


「それ、ガチか!?」


「嘘〜!」


予想通りの反応に苦笑い。


【もう連絡はしてあるから
近々、会ってくれる事になった。】


そう言うと四人は嬉しそうに飛び跳ねた。


紫苑sideEND