捺央side


少し寂しげな『朱雀』の背中を見送る。


「苦しいなぁ〜…。」


気持ちが読めてしまうから引っ張られる。


あの時、こうしてれば。

ずっと…そう考えてしまうけど、
過去に戻っても同じ事をしてしまいそうな気がする。


小さかった俺は
紫苑を友達を失いたくない一心だったから。


ゴスッ!!


「ッ〜〜△□○◇!!??」


色々考えていたら頭に物凄い衝撃が走った。