あれだけ歯向かっていた瑠愛が
借りて来た猫みたいに大人しくなった。


「朱音、どうする?」


こう見ると類さんと翠さんって
本当に双子並に似てる。


「この子も警察に引き渡すわ。」


『えッ!?』


朱音さんの言葉に驚いて思わず声が出てしまった。


「…信歩ちゃん、貴女が許しても私達が許せない。
それだけの事をしているの。」


私は皆みたいにハッキングの知識も何も無い。

きっと、酷い事を許されない事を瑠愛はした。
数え切れない罪を重ねている。


『…はい……分かりました。』


私もその被害を受けたのに
どうして…哀れに思ってしまうんだろう…。