紫苑side


「悪ぃ…俺が寝過ごしたから……。」


「…ハァ……。」


黒鉄が謝る姿を見てため息をする琥珀。


「謝ったってどーにもなんないから!
悪いと思ってんなら見つけんのッ!!」


カタカタカタカタ…


「もう少しだけ待って下さい。
必ず情報が入る筈ですから。」


匡はパソコンと睨み合いを続けている。


プルルッ!


キーボードを打ち込む音だけが響く部屋に
捺央のスマホが鳴った。