「信歩。」


『な、何…?』


不意に名前を呼ばれて棗を見る。


「…俺から離れんなよ。」


そう言った棗の顔は少し悲しげだった。


「信歩を守れッ!!」


「「「「おぅ!!」」」」


その掛け声を合図に激しい殴り合いが始まった。