「まーただんまりか?
まぁ、お前からしても悪い話じゃねぇもんな。

『嵐王』が潰れれば『朱雀』の名が上がる。」


え………?


口を塞いでた手が震える。


『嘘…『嵐王』を襲ったのは棗……?』


私が嫌った族に、
名ばかり気にする族になったの?


「おい!お前何モンだ!!??」


ショックで背後に誰か居る事に気付かなかった。