【お前は『嵐王』の幹部で仲間だ。
気持ちを押し殺して我慢する必要はない。】


「紫苑…優しいなー……。
まぁ、でも!信歩ならマシかな!!

他の女よりちょっとはね?
あくまでもちょっとだから!!」


はいはい、分かったよ。


「素直に「良い」って言えねぇーのか。
相変わらず面倒な奴。」


「ちょっと、黒鉄。
僕の性格に口挟まないでくれる?」


二人の口論を頬杖ついて傍観する。


「後は信歩に言うだけですね。」


【そうだな。】


でも、信歩の答えはもう分かってる。


紫苑sideEND