必死に意識を失わない様に歯を食いしばる。


「流石は『嵐王』ってとこか。
これで気ぃ失わないとはね。」


血の付いたバッドを見て笑う男。


「テメェ…どこのもんだ!」


「ん〜…教えても良いけど。
聞かない方が良いんじゃないかな?

死にたくなかったらね。」


ゾッ!


男の殺気に怯んだ瞬間、
俺ら二人は地面に倒れていた。


「あの御方のお遊びはこれからさ。」


その言葉を最後に気を失った。


嵐王下っ端sideEND