「姫になりたいってのが普通なのにな。」


「それは…『朱雀』の事があるからだろ。
トラウマなんだよ。」


俺らだって噂を鵜呑(うの)みにしてた。
でも、総長が…あの人達が信じるんだ。


「とことん守ってやろーじゃんよ!」


「暑苦しいな、お前…。

総長が傍(そば)に居る時点で
俺らに出番は…「君ら『嵐王』かな?」ッ!?」


ガンッ!!


「「ッ!!??」」


頭に強い衝撃を受け、視界が歪んだ。