私が頑なに拒むから黒鉄の眉間に
深いシワが刻まれていく。


「信歩ってさぁ〜…それで良いの?」


『え?』


不意に琥珀に問われて声が裏返る。


「アイツらから逃げて、
今度は僕らからも逃げようっての?」


『違うってば!
私は…私は皆を傷付けたくなくてッ!!』


「僕には言い訳にしか聞こえなぁ〜い。」


な、なんですってぇ!?