『あちゃ〜…暴れたね……。』


死んでないよね!?


「これでも手加減した。」


『手加減してこれ…。
あ、この子は瑠愛ちゃん!』


「た、助けてくれてありがとうございます!」


90度って位にお辞儀をする瑠愛ちゃん。


「お礼ならいらないよ。
それよりコイツらに追われてたみたいだけど?」


『神楽…尋問みたいに問い詰めないで。
怖がってるじゃない。』


「甘いよ、信歩。

『朱雀』の副総長としては聞かずにいられない。
この状況が良くないのは分かるよね?」


私も少しなら暴走族の事が分かり出した時で
名が知られた族が女を助けたり、
側に置いただけで『特別な存在』だと思われる。

私が姫の様に弱みになってしまう。