"お前、今は『嵐王』に居るのか。
コイツには気を付けた方が良い。

俺は『朱雀』だからソイツを知ってる。"


止めて…紫苑にそんな事聞かれたくない!


ギュッ!


『ッ!!』


一度離れた手をまた握られる。


"お前の事は俺が守るから、
何があっても側に居る。"


あの手帳の言葉を思い出す。


そうだ、
紫苑は私の隠してた気持ちを掬い上げてくれた。


ギュッ…


応える様に私も握り返した。