皆にも聞こえたのか、
さっきまで遊んでたのに川から上がる。


「どこの族だ?」


「面倒な族ではない事を祈ります。」


バイク音が近付くにつれて
ピリピリとした空気が流れる。


【信歩、俺の後ろに居ろ。】


『うん…。』


緊張感が私にも伝わってきた。


すると、バイク音が止み誰かがこっちに来る。


「あら〜!紫苑くん達じゃない!!」


まさかの朱音さんだった。