紫苑side


…遅いな。


「ねぇ、なんか胸騒ぎするんだけど…。」


【教室行くぞ。】


ベンチから立ち上がり、
寝ていた黒鉄を叩き起す。


「心配するぐれーなら
最初から一緒に行きゃ良かったじゃねぇーか!」


「文句言わないで行くのー。」


「置いて行けば機嫌悪くなるでしょう。」


この時、もっと早く行ってれば
お前に辛い思いをさせずに済んだのにな。


紫苑sideEND