「だって、今にも崩れそうじゃん?
もっと良いアパートあったでしょ。」


『それは…。』


" ねぇ、信歩。
お母さん…アンタのせいで疲れたのよ。

暫く一人で暮らしてくれない?"


思い出したのは疲れきって
小さくなったお母さんの背中。


『…私にはこのアパートが合ってんのよ。
意外と住み心地良いし!』


家賃タダみたいなもんだし、
電気代も他のアパートと比べて超安い♪

これならお母さんに負担掛けないもんね。