「私達は他の族に狙われやすいんですよ。
姫が居ても居なくても。」


『…なんで?ランクが上だから??』


【俺らにランクは無い。】


あ、久々の手帳。
ランクが無いなんて族にとっては珍しい…。


「俺らはあの『双姫』に鍛えられた
稀で超レアな族なんだよ。

今日、会った朱音さん達にな。」


………え?


黒鉄が口にした名前に身体が硬直した。