ガララ…


「ありがとうございました。」


治療が終わったのか皆が出て来た。


『なんともない?
皆…怪我は大丈夫だった??』


「私達は軽症です。
紫苑も血が出た割りには傷が浅いそうです。」


それを聞いて一気に力が抜ける。


『良かった…。』


下を向いていると手を取られた。

掌になぞられる文字。


ぶ…じ…で……?


【無事で良かった。】


怪我の原因は私なのに皆は笑っていた。