暗いせいで少しだけズレて踏んだからか
あんまりダメージは与えられなかった。


ここで捕まったら水の泡!
でも、無理ぃー!!


ガッ!


『…へ?』


どこからか何かが男の顔に直撃した。


「信歩!そのまま伏せて!!」


『はいぃ!』


捺央の声が聞こえて反射的に伏せる。


ズシャアァァァァァ-……!


紫苑が回し蹴りをして、
男が凄い勢いで地面を転がって行った。


あの男…死んでないよね……?