『ちょっと!何、ヤられてんのよ!!
馬鹿じゃない!?』
普通、自分が危なくなったら
足で纏いな奴なんて捨てるでしょ!?
「無様だよなー。
あの『双姫』に気に入られた『嵐王』が
たかが女一人に潰されるなんてな!」
後ろで高笑いする男の声に苛つき、
どうすれば良いか考える。
皆が動けないのは私が捕まってるせい。
だから、一瞬でも隙を作れば!
そうと決めたら後は早かった。
気付かれない様に足の位置を確認し、
思いっきり踏んでやった。
「ダァー!!テメェ、何しやがるッ!!!」
逆上した男は懲りずに私に向かって来た。



