「冗談はその辺にして!

この件…隣町の組が関わってるなんて
可能性はないわよね?」


「隣町…前に活発化してるって言ってた話か。」


組の話になって急に空気が変わる。


「無くはないな。」


「もし、信歩ちゃんが居た『朱雀』が
その組と関わったなら
私達も手を出さざるを得ないわね…。」


二人の顔を見るだけで
厄介な事になりそうだと感じる。


信歩ちゃんは大丈夫かな。
紫苑達を信じる事が出来れば良いけど…。

私はお母さんみたいに辛い経験をした事が
ないから何も言ってあげられない。


それでも、あの子は無実だって
信じてあげられる事は出来るから。


朱羽sideEND