ウサギと皐月色

「どっ、どうなるんだろ…ふーき…」

私は涙が止まらなくなってきた…

「大丈夫、落ち着け!とりあえず窓の近くに行こう」

「うん」

私達は移動した。火が少しでも遠い位置に…


安心したのはつかの間…


「神楽、危ない!!」


声で気付き後ろを振り返ると、火の移った本が大量に落ちてきた


「…!!!」

覚悟を決めた瞬間…


「……痛!」

「ふーき!?」

私を庇ってふーきの足に火が移っていた


「大丈夫!?今消すから!!」

私はもう一つあった濡れ雑巾でひが移るのを止めた


「ふーき…ふーき…!!」

「大丈夫だから…心配すんなって…」


その会話をして私達の記憶は途切れた…