ウサギと皐月色

「ふーき!!!」

私はすぐさま駆け寄った

「ふーき、大丈夫!?」

「多分…それよりも…異常だ。ドアノブがここまで熱くなるなんて…」

「私が試すよ!」

私は部屋に置いてあったホワイトボードを拭く用の濡れ雑巾わ使いドアを開けた


すると…


「火事だ!!火が!!」

火が燃え広がっていた

逃げる道もなさそうだ。

最悪なことに、この教室は二階にある


「どーしよ…」

不安、焦り、恐れ、絶望…

色々な感情が混ざっていた


「落ち着いて!せんせいはどこ行ったんだ!」

「…先生が火を放ったんじゃない?」


この教室には私達と先生の3人しかいない。

その先生が居ないと言うことは…


「その可能性が高いよね。連絡とりあえずとろ!助けを呼ぼう」


私は急いでカバンから携帯を持ち出し、消防に連絡をした

しかし…


「……ここまで20分かかるって」

「は?そんなに!?俺達どうなるんだよ!?」

「なんか、火事が多発してるらしい…しかも英語教室で…」

「まじかよ…」