ウサギと皐月色

私は小学5年生だった。

毎週月曜日に近所の英語教室に通っていた。


けどその教室は月謝が高いせいか


やめる人が多く、最後にはふーきと2人だけになってしまっていた。


経営難からか、先生は日に日におかしくなって行った




良い五月晴れの日だった。

事件が起きたのは…



いつも通り英語の授業をしていた。

プリントを解いている時、先生がトイレにたった。

最近の先生にはよくあることだった

だから気に止めていなかった。



異変に気づいたのは数十分たってからだった

「ねぇ、ふーき」

「なに?」

「なんかさ、暑くない?」

「確かに、暑すぎるよね。」

「先生もまだ帰ってこないよ」

「おかしいよね、いくらなんでも遅すぎるよね。もうすぐ授業終わっちゃうよね」

「様子見てくる?」

「俺が行くよ」


そう言ってドアノブに手をかけた次の瞬間

「熱っ!!!」

ふーきは手に火傷を負っていた

それも段々と膨れてきた。